成り損ないの俺たちは――仮面ライダーウィザード最終回
「変身してしまったら、いいことも悪いことも分からなくなる。その前に外に出たかった」
「仮面ライダーは怪人になり損なったものにすぎない」
「たとえ俺達の力が悪と同じものだとしても俺は絶望を希望に変えた。そしてなったんだ」「なったんだ、仮面ライダーに」
「たとえ悪と同じ存在から生まれても、仮面ライダーとなる者は現れる、次々と」
「いつか変身するとしても、怪人にはならない道を選べるっていうことを教えてもらった」
「 俺が最後の希望だ」
ウィザードは普段全然追っていなかったのですが、52,53話はUN-GOの會川昇さんが脚本を担当するということで気になって見ました。
この2話は2つで1つの番外編のようで、
魔法石の中から助けを求める声がして助けに行ったら、
そこはライダー達に倒された怪人達がいる異世界だった。
という感じのお話でした。
気になったポイントは、
その世界の大人たちは成り損ないもいるが皆怪人であり、
助けを求めた少年たちは、成長すると怪人になってしまうかもしれないということ。
外の世界に出ようとすると、世界が壊れて怪人が外の世界に溢れてしまうかもしれないということ。
子供たちが指輪を使ってライダーを召喚しているところ。
ライダーの力は怪人たちと同じものだということ。
曰く、俺達は正義のためではなく人間の自由のために戦っているんだということ。
なかでも、成長すると怪人になってしまうかもしれない、という設定が他人事とは思えなくてグッとくるものがありました。
冒頭に引用した「絶望を希望に」というフレーズも、先日最終回を迎えたアニメダンガンロンパとリンクして熱いものを感じました。おもしろかったです。
関連リンク:仮面ライダーウィザード 第53話(最終回)「終わらない物語」|東映[テレビ] http://www.toei.co.jp/tv/wizard/story/1202218_2063.html